お寺の漫画図書館設立準備中-蔵書紹介-
『おくりびと』
作者;さそうあきら
出版年;2008
出版社;小学館
原作;(青木新門『納棺夫日記』)
映画『おくりびと』の漫画化です。原作は載っていませんが、青木新門先生の『納棺夫日記』が原作になっていますが、非クレジットになっています。俳優の本木雅弘さんが先著を読んで感銘、青木先生に映画化を嘆願しますが、青木先生は映画台本に不満を示しノンクレジットであればということで、映画化されました。
青木先生は私が教育委員会の時の人権講演でお願いしたことがあります。青木先生から、映画はキリスト教の影響を受けた西洋のヒューマニズムで語っていますが、本当は仏教・日本文化の宗敎性を問うているので許可しなかったそうです。本木さんが映画会社とのハザマの中で一所懸命努力する姿を見て、ノンクレジットであればということで許可したそうです。
仕事のお陰で、日本人の死生観について改めて考えることがあり、死を看取ることの大切さを痛感しました。そのことがあって、ちょうど疲れのためか右手が痺れていることも気になったので、やはり病院で見てもらおうと検査にいったら、急遽入院。頚動脈乖離という、いわゆる脳に入る動脈が破れて血栓ができ血が通っていないことが判明。いわゆる脳血栓手前で即死直前の状態。緊急治療でセーフ。自分が「おくりびと」になるところでした(笑)