(拝観した宗道臣の直筆)
2月10日は、少林寺拳法の開祖、宗道臣師の生誕日でした。
私は、昨年息子のご縁で、少林寺拳法を習い始めましたが、宗教としての少林寺拳法には興味を持っておりました。
伝統仏教信仰の流れの中、新たな時代に誕生する新宗教には時代のニーズとしてたくさん学ぶべきものがあると思っています。
金剛禅少林寺を立教した宗道臣の教えで大切なポイントは、二つあると思っています。
一つの教えは「拳禅一如」。別の言い方をすれば「心身不二」です。宗教は心の修行がメインになりますが、一方身体が健康でなければ、心が鍛えにくいのも道理です。中年太りしてしまった私が入った理由の一つです。
多くの武道は基本身体を強くするために、心を鍛えることになります。ただ他武道は心の鍛錬は付随するものである一方、少林寺拳法の場合は、宗教心と明確に提示して体と共に心を養う2柱の修行プログラムを作っていることです。
二つの教えは「力愛不二」。信仰のすばらしさだけではだめで、それを実現する力をもたなければならないと説きます。どんなに平和の教えをもっていても、それを成す力をもたなければ、宗教ではないと説きます。
それは戦争の時代、そして敗戦苦難の時代に伝統教団、伝統寺院の多くが民衆救済の力を発揮できなかった批判でもあります。仏教がどんなにすばらしい教えであっても、社会実践できなければ意味がない。
寺院の未来運営を考えるにあたり、大変考えさせられる教えです。
合掌