本堂

金剛座寺本堂

 

戦国時代の戦火を灰燼し小堂であった金剛座寺を、寛永十七年(一六四〇)、度会郡国束寺から良珠上人が復興のため入山、勧進の末寛永二十一年(一六四四)本堂を復建しました。なお本堂寄進の大檀那は、相可・大和屋五代の西村広明です。

本堂は四間四面、正面の蛙股には藤原家を表す藤紋が飾られています。柱を組む木鼻には前が獏鼻で阿(ア)を、横が象鼻で吽(ウン)が彫られています。正面壁には本尊如意輪観音を現す梵字キリク文字があり、平成九年に『如意輪』扁額が掲げられました。刻書家柴田静敬氏の作です。屋根瓦には鬼瓦以外に桃柄の瓦(桃果文鬼瓦)も使われていますので、探してみてください。使用されていた鰐口は多気町指定文化財となっております(現鰐口は新物)

なお本堂は旧多気町内で現存する一番古い建造物になります。また堂内の部材には更に古い部材が使われており、旧本堂や他寺の部材を使用された可能性があります。

金剛座寺(天台菩提樹会)