客殿

 殿 (阿弥陀堂)

 

当山中興七世良信住職の代に相可の豪商大和屋の別宅を移築したと伝わっております。天保十年(一八三九)に建立されました。移築から約一七〇年経っていますので約二百年は経つ建物と思われます。八畳二間・六畳二間からなります。

大和屋別宅にふさわしく書院造りで、玄関は唐破風になっており、屋根瓦には下がり藤家紋と両脇に四霊の一つ阿吽の霊亀を、両端には阿吽の唐獅子を配しています。木部には鶴の彫刻が施されています。他に大和屋家紋のある鬼瓦もそのまま使われています。瓦工は「土羽村 荘兵衛 荘蔵」とあります。

本尊は、阿弥陀如来坐像(江戸期)が安置されております。寺縁起の海女位牌、紀州徳川家位牌、歴代住職位牌が祀られ、檀信徒の回向供養が行われています。

 

金剛座寺(天台菩提樹会)